タイの治安/交通事故

タイは比較的治安が良い国といわれている。

しかし日本と比べればやはり犯罪や交通事故がだいぶ多いのも事実だ。

タイでロングステイをするならある程度のリスク(犯罪・事故)を事前に把握して自己防衛に励んだほうがよい。

在タイ日本国大使館が注意を喚起している事件を掲載したので、交通事故および事件に巻き込まれないように起きやすいリスクを事前に把握していてほしい。

バンコクの渋滞
バンコクはいつも大渋滞!

タイの交通事故

日本タイの交通事故死亡者の比較

タイ(警察発表)交通事故死者数 13,365人  人口 6593万人

日本(警察発表)交通事故死者数 4,863人  人口 1億2625万人

2010年データ

タイの交通事故者数はWHOは実数がほぼ倍の26,312人だったと水亭!

タイの人口は日本の1/2で交通事故が日本の3倍!タイの交通事故死の確率は日本の6倍もある。

バンコク都内ラチャプラソン交差点を中心として行われた大規模デモが起きた交差点
バンコク都内ラチャプラソン交差点を中心として行われた大規模デモが起きた交差点

タイ警察発表の犯罪統計!

タイ警察が発表した2010年の犯罪統計によれば

殺人事件(未遂含む)の発生は8,932件

強盗事件が471件

強姦事件が4,255件

また、銃器不法所持事案では22,973人、薬物犯罪事案では281,740人がそれぞれ検挙されており、これら薬物や銃器の氾濫が凶悪事件多発の要因とも言われています。

パタヤ ウォーキングストリート
パタヤ ウォーキングストリート

バンコクで事件・事故に巻き込まれた場合

◎警察         

TEL 191(救急車の要請も可能)

◎観光警察      

TEL 1155(英語可)

◎タイ政府観光庁  

TEL  02-2694-1222

◎消防署       

TEL 199

◎在タイ日本国大使館 

TEL 02-2207-3000(代表)

又は02-2207-8500

緊急電話

081-846-8265

081-809-6074(夜間、祝祭日における生命身体に関わる重大事件発生時のみ)

パタヤ ボートを借りて返したときに壊しただろう?と言われ多額な費用を請求されている観光客が後を絶たない
パタヤ ボートを借りて返したときに壊しただろう?と言われ多額な費用を請求されている観光客が後を絶たない

タイでの日本人死亡案件数

在タイ日本国大使館が確認した2010年度日本人の死亡案件は、83件

前年の74件から12%増加している。

一方 事件や事故などによる日本人援護件数は9%減少。

死亡原因の内訳は… 疾病が68人・事故が9人・自殺が5人・殺人が1人との事。

殺人の犠牲者は、4月にバンコクで反政府デモ隊と治安部隊の衝突を取材中、銃撃され亡くなったカメラマン村本博之さん。

自殺では、長期滞在者が経済的理由や病気などの事情を抱えて、タイで死を 選ぶケースが多いようだ。

諸外国に比べ治安が良いといわれているタイだが、日本に比べると治安は悪いのは確かだ。

タイ国内、特に首都バンコクにおいて、若い旅行者を中心に、次のような手口の犯罪被害に遭う例が多発しているので注意が必要だ。

外国人が遭遇する犯罪の手口

  • タクシーや三輪タクシー(トゥクトゥク)等の運転手を含め、見知らぬ人物から声を掛けられたとき、安易に話に乗ったことが被害に遭うきっかけとなっていることが非常に多い。
  • 見知らぬ人物から声を掛けられた際には十分警戒し、軽々しく信用しないことが肝要だ。

日本人がよく会うリスクや被害の手口

パスポート(旅券)の管理について

  • 旅券を紛失した又は盗難された場合には、大使館において申請に基づき「旅券」又は「帰国のための渡航書」(以下旅券等)を発給することとなりますが、旅券等の交付後にはタイ入国管理局においてタイ入国印の転記手続を要します。
  • 特に帰国便が差し迫っている場合にはタイ入国管理局における手続の関係で予定どおり帰国することができなくなることがあり、フライト便の変更及びホテル延泊などで、予期せぬ経済的負担を強いられる状況にもなりかねませんので、旅券の管理など十分に注意してください。

海外旅行傷害保険について

  • 特に思わぬトラブル等により入院・手術などが必要となった場合には、タイでの医療費は非常に高額となりますので、そのような事態に備えて事前に海外旅行傷害保険に加入することをお勧めします。
  • また,海外旅行傷害保険が付帯されているクレジットカードもありますので,クレジットカードを所持している場合については旅行前に確認することをおすすめします。

 タイで治療費を支払う

たばこの不法持込みによる摘発

  • タイ物品税局では、たばこの不法所持、不法持込みについての摘発を強化しており、違反者に対して高額な罰金(2012年11月現在、1カートン当たり4,785バーツ、日本円にして約15、000円))を科しています。
  • 実際に、不注意に1カートンを超える免税タバコを持ち込もうとして、税関検査で摘発され、全てのたばこの没収及び高額な罰金を支払わざるを得ない事例が多発しています。免税たばこの持込みは、1人につき1カートンまでとなっていますので、一人の人がまとめて購入したり、所持したりしないよう十分注意が必要です。
  • 税関検査を受ける前に持込み制限を越えるカートン分は必ず放棄してください。スワンナプーム空港の税関のカウンター前に回収ボックスが設置されております。

自称シンガポール人又は韓国人女性による詐欺事案

(1)場 所:スクンビット地区、シーロム地区、カオサン通り

(2)手 口:盗難被害に遭ったと英語で話し掛け、同情を買い、お金を騙

し盗る手口です。なお、詳細については、1月19日付の大使館発のお知らせをご参照下さい。

万が一被害などにあった場合には最寄りの警察に通報するとともに、援護が必要とされる場合には末尾に記しました問い合わせ先までご連絡ください。

日本円見せて詐欺

場所:シーロム通り、スクムビット通り、駅周辺,深夜飲食店街

手口:中東風の男性に「ここは○○駅か」と英語で尋ねられ、そうだと答えると、「あなたは日本人か」と聞かれる。

挨拶を交わした後に「タイには旅行で来ている。タイから日本にも行くつもりであるが、日本円は1ドルいくらくらいか」と聞かれ、それに答えると、「日本円を持っていたら是非見せてほしい(又は両替して欲しい)。と言って財布の中の日本円を出すように促します。

このように知らぬ間に現金を抜き取る犯罪及び同様手口による犯罪で、17件の日本人被害が発生しています。

睡眠薬強盗  

  • 有名な観光スポット等において、親しげに声を掛けられ、飲食(酒)を共にして気を許した頃に睡眠薬入りの飲み物を勧められ、知らずに飲んで意識が薄れたところで、現金やクレジットカード等を奪われるケースだ。
  • また盗まれたクレジットカードを不正使用され、後日不正使用されたカード会社より多額の請求を受けたという例もよくある。
  • また、最近では、少量の睡眠薬を飲まされ、意識がもうろうとしたところで、財布やパスポートを盗まれるケースが後を絶たない。

いかさま賭博  

暇つぶしにトランプゲーム(ブラックジャック)に誘われ、さらに、「上手な勝ち方(いかさま)を教える。

まもなくお金持ちがブラックジャックをするために来るので、一緒にそいつからお金を巻き上げよう。」といかさま賭博に誘われるケースがある。

最初は勝ち続けるものの、最後の勝負で多額の金額を賭けることとなり、最終的に負けるか、又は勝ったところで、「続きは明日やろう。」等と言われ、賭け金をその場においたままでホテルに送られるが、翌日の約束の時間になっても来ないので被害に遭ったことに気づくというものだ。

また、途中でゲームを止めようとすると、ナイフやけん銃で脅されたり、監禁されて多額の現金を巻き上げられたりするケースもある。

 

道尋ねスリ  

「道を教えて。」と声を掛けられ、巧みに車内の女の横に誘い込まれれ、その後地図を被害者の腰のあたりに広げられ、日本人が道案内をしている隙に、地図の下のウエストポーチ等から財布や現金を盗むこと。

宝石・洋服のキャッチセールス

王宮や寺院等、有名な観光スポット周辺で声を掛けられ、「お土産ならここで。」等と宝石店や洋服店を紹介されるが、実際には粗悪な品物を高値で売りつけられるといった被害に遭うもの。

タクシーやバイクタクシー運転手等による強盗、わいせつ行為等

夜間、女性が一人でタクシーやバイクタクシーに乗車した際に、車内で運転手からけん銃を向けられ、発砲されたり、昼間、女性複数人でタクシーに乗車した際に、わいせつ目的で連れ回されたりする事件が発生している。

また、旅先で親しくなった男性から突然わいせつ行為を受ける事案も増えている。 

 

集団スリ  

人々が多く集まるデパート、バスや鉄道等において、日本人がエスカレーターを利用した際に、スリ・グループが前後を挟み、被害者が立ち止まるような状況をつくり、その後、後方の仲間が将棋倒しになって被害者に体を押しつけ、その際に被害者のポケットやウエストポーチ等から財布を抜きとるという手口だ。

スリ、置き引き

人々が多く集まる場所、デパート、ホテル、繁華街、バス等の混雑する場所において、バッグを切り裂かれ、中の貴重品を抜き取られる事件が発生。  

貴重品から目を離した隙に、バッグ等を盗まれる事件が発生しています。 

ニセ警官  

警察官を装って近づき、事件を捜査中であると言いつつ、持ち物を点検する際に、財布から現金を抜き取るという手口。 

ひったくり、路上強盗  

ひったくりは、通りを歩行中、バイクに乗った二人組が後ろから近づき、ハンドバッグ、ショルダーバッグ等を奪い取っていくもの。

詐欺  

タイ人の異性(主に女性)と結婚の約束を交わし高額な贈り物等をしていたにもかかわらず、結婚に至る前にこの人物と連絡がとれなくなってしまう。

 

パヤタイからバイヨークスカイビルの眺め
パヤタイからバイヨークスカイビルの眺め

タイでの防犯・安全対策

  • 見知らぬ者から声をかけられても安易に信用しないことで防止できる。
  • 他人から勧められた飲食物には気を付ける。
  • 買い物は信用のおける店を利用する。
  • 儲け話には乗らない等の注意が必要。 
  • 車番や運転手の名前を控える等慎重に対処が必要。
  • どんなに親切そうに見えても、安易に相手を信用しないことが肝要。  
  • 先方の言動等に少しでも疑わしい点がある場合は、求めに応じて安易に支払い等をしないこと。

空き巣、詐欺、強盗など犯罪の被害に遭ったら日本語の話せる警察官がいるツーリストポリスへ連絡すること。

 

ツーリストポリス 24時間対応 TEL:1155

ツーリストポリス日本語対応  TEL:02-2668-7173

警察24時間対応        TEL:191